ネット証券のデメリット
利便性とコスト面に優れたネット証券ですが、逆にネット証券ならではのデメリットも存在します。
メリットとデメリットを十分把握し、自分にネット証券が合っているかどうかをきちんと見極めましょう。
アドバイザーがいない
株式取引を行う上で、何かわからないことがあった場合、証券会社なら担当者に質問すれば的確なアドバイスを受けることができます。
しかし、実店舗がほぼ存在しないネット証券の場合、そもそも担当者という概念が存在せず、基本的に株式取引の基本は独学で身につけることになります。
基本的なことは本やネットで学ぶことも可能ですが、自分の疑問に対してアドバイスしてくれる人がいないという事実は少々痛手でしょう。
パソコン上のトラブル
ネット証券でのオンライントレードにおいて、最も多いミスは注文時の誤入力です。
特にパソコンの扱いに慣れていない方は、うっかりミスも多くなりやすいので注意が必要です。
また、パソコン自体が壊れてしまい、取引が行えなくなった!というトラブルも少なくありません。
電話での取引の場合、自分の電話が壊れても他の電話で対処できますが、パソコンは修理や買い換えに時間がかかってしまい、それまで取引ができなくなるというデメリットがあります。
サーバーダウンの不安
ネット証券はオンライン上で運営されています。
そのため、ネット証券のサーバー自体がダウンしてしまうと、注文や取引が行えなくなり、場合によっては大きな損失につながる可能性があります。
多くのネット証券では、サーバーダウン時は電話やFAXで緊急対応する措置を取りますが、もともとネット運営が主なので、電話やFAXの対応は普通の証券会社より若干劣ると考えられます。
安全性への不安
現在はいろいろなネットセキュリティが開発されているため、以前よりもウイルスや個人情報漏洩などのリスクはかなり減少してきています。
しかし、ウイルスやハッキングなどの手口も年々悪質になってきているので、100%安全なセキュリティというものは事実上存在しません。
そのため、ウイルスに感染してデータが破壊されたり、個人情報がいつのまにか漏洩していたという可能性も、まったくないとは言い切れません。
オンラインならではの利便性が高い分、逆にオンラインならではの不安も存在するということを念頭に置いておきましょう。